禅語を味わう

ふとう

不倒

不倒

達磨大師の不撓不屈の精神を形に表わした「おきあがりこぼし」。高崎の福だるまもその精神を受け継いで、重心が低くできている。
それは古来、人が理想としてきた「どっしりと腹のすわった」「どんなことにも動じない」大きな器をもった人間の象徴であろう。ころばされても倒されても必ず起き上がる不撓不屈の心とは、「倒れないぞ」と踏ん張ることより、倒された時どのように起き上がるかがいかに大切かを示している。
現代の人々の中には頭の方に物事すべてを集中させ過ぎたために飽和状態・不安定な状態になっている人もいる。そういった人々も肩の力を抜き、ゆったりとどっしりと達磨大師のように重心を低くすれば、おのずから自然と起き上がれるのではないだろうか。