禅語を味わう

へいじょうしんこれどう

平常心是道

平常心是道

黄檗宗第五十七代村瀬玄妙管長書

唐代の禅の高僧、南泉と趙州の禅問答から有名になった言葉である。
禅で言う「平常心」とは、普段の心持ちなどという生ぬるい表現では決して表せない世界だ。私たちは、起床してから就寝するまで、喜び、悲しみ、怒り、希望などの中であたりまえの日常をなにげなくすごしているが「悟り」の豊かなる世界は間違いなくそういった人間的な喜怒哀楽や人間のなりわいの中にこそあるのだ。「悟り」とは私たちの日常茶飯から離れた遠くにあるのではないことをこの禅語は説いている。