禅語を味わう

けっかじねんじょう

結果自然成

結果自然成

潮音道海禅師三幅対の一 南佐久 法城院 蔵

禅宗の初祖菩提達磨大師が慧可に伝えた伝法偈の中の一句と伝えられており「一華開五葉」と対句を成している。「吾れ本と茲の土に来たり、法を伝えて迷情を救う。一華五葉を開き、結果自然に成る」。深遠な佛法の真髄が込められた妙句であるが、一般には「開く」「成る」という言葉の連想から開運吉祥の語として古来愛唱されてきた。
人は誰もが成功や勝利を求めて生きている。そして少しでもより良い「結果」が得られるよう願い、祈る。しかし「結果」のみを重要視したり、時節因縁をわきまえず性急に求めたり、あからさまに「結果」に自分の利益のみを優先させる、そういった態度は見ていて悲しいものだ。
正しい目的に向かって日々たゆまぬ努力を続ける人には、必ずそれ相応の結果が現れる。その結実はまるで季節が巡れば自然に果実が熟するように人間の思惑や計らいを離れている。